老兵は死なず

■[映画]ロッキー・ザ・ファイナル

私のヒーローが帰ってくる・・・。さよならを言う為に・・。
実を言うと４月にはいってからＣＭとかでちょこちょこ見かけるようになり、心がざわざわと興奮してきてた。観たいけど観たくない・・・。観たら終わっちゃうんだと思うと余計にたまらない気持ちになる。この二重背律で苦しんだ。
土曜日か日曜日にきっちり時間を取って観にいくつもりだったが、今日帰宅してネットで時間を確認すると・・・今日の21時30分の回がある・・・。この時点で20時20分。幸いにも家から映画館まで徒歩10分で超余裕・・・。気持ちを落ち着けるためにまずは飯を食う。・・・・食いながら２〜３分おきに時計を見てる自分に気がつく。トイレに入って煩悶する。「今すぐ着替えて観に行け！」って悪魔と「ここは待ちだぜ！じっくり行こう！」という悪魔がガチで殴り合いをする感じ。20分ほどの激戦の末、「観に行け」悪魔が勝利を収めた。
行ってみると同じように待ちきれなかったファンらしき人が結構居た。のめり込めるように前の方の真ん中の席を確保する。

・・・・立てなかった。館内の照明が明るくなるまで誰も立とうとする気配も無かった。これは去年の夏に見た「時をかける少女」以来の現象だな。
最愛の妻エイドリアンを失い、息子ともギクシャクした関係の日々を送るロッキー。以前と変わらずに明るく陽気に振舞ってるんだけど、ふとしたきっかけで耐え切れない悲しみが噴出すこともある。そしてそんなロッキーに最後の試合が・・・。無敗の若きチャンピオンとのエキシビジョンマッチ。なんだか３を彷彿とさせる。

これでもうロッキーは作られる事はないんだろうけど、胸になにか残るものがあるように感じた。